21世紀は遺伝子医療の時代といわれています。昨今の遺伝医学のめざましい発展によって、遺伝性疾患の治療についての国民の期待は膨らんでいます。一方、診断や検査技術の急速な進歩に対応できるように医療現場は整備されておらず、国民の間に深刻な不安が生じていることも見落とせません。また、遺伝医療が新しい倫理的、法律的、社会的問題を惹起しつつあることも事実です。遺伝医療の進歩をすべての国民にとっての福音とするためには、それが適切な形で提供されなければなりません。私たち日本遺伝カウンセリング学会は、国民の期待に応えられるような遺伝カウンセリングの充実とシステムの構築こそが、遺伝子医療の時代の要となるべきであると考えています。
私たちが求める遺伝カウンセリングとは、遺伝問題で悩む人々に正確で利用可能な臨床遺伝学の知識を判りやすく提供し、患者さん自身の力で自らのQOLを向上させるために医療を主体的に利用し解決に至る過程をカウンセリングを通じて支援することにあると考えています。このためには、医師だけではなく、認定遺伝カウンセラー、看護師、保健師、助産師、心理士などの医療関係者はもちろんのこと、倫理・法律・行政・基礎研究者などのチームワークが必要です。
遺伝カウンセリングに関係する様々な職種の人々が参加してお互いの立場を尊重しつつ、遺伝カウンセリングについて研究・研鑽する場として、「日本遺伝カウンセリング学会」の役割はますます大きくなるものと考えられます。
本学会は,1976年臨床遺伝研究会として発足し、1987年には日本臨床遺伝学会へと発展、臨床遺伝や遺伝カウンセリング(遺伝相談)の分野を中心に活動を続けてきました。遺伝子医療の時代を迎え、学会の目的をより明確にするために、会名を2001年から「日本遺伝カウンセリング学会」と改称し、時代に応えうる活動を発展させています。
国民の期待に添えるような臨床遺伝と遺伝カウンセリングの発展のために、遺伝カウンセリングに関係する方々、あるいは関係したいと考えておられる方々が一人でも多く入会されますよう、お待ちしております。
入会希望者は注意事項を熟読の上、下記リンクの入会申込みフォームに必要事項を入力して送信してください。メールが自動返信され、そのメールに記載されているURLをクリックしていただきますと、入会申込の手続きが完了いたします。同時に、フォームにご記入いただいた評議員推薦人宛にメールが送られます。承認後、承認完了メールを送信いたします。
学会事務局 : 〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 パレスサイドビル
株式会社毎日学術フォーラム内
日本遺伝カウンセリング学会事務局
Tel : 03-6267-4550 Fax : 03-6267-4555 Mail : jsgc●mynavi.jp
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